身軽な旅、節約旅の心強い味方の宿と言えば「カプセルホテル」です。
特にライブやコンサートを見に行くだけのような「遠征旅」では抜群のコストパフォーマンスを発揮します。
ただし、「カプセルホテルは狭い」とか「寝れないのではないか?」という声を聞くのも事実です。
確かに、宿泊したことのない人にとっては未知の領域かもしれません。
正直、カプセルホテルと言ってもピンからキリまであります。
普通の客室型ホテルに勝るとも劣らないものもあれば、逆にちょっとこれは…と思うものもあります。
そこで今回は、私が実際に泊まってみて「これは良かった!」と思った、とある東京のカプセルホテルをご紹介します。
MyCUBE by MYSTAYS 浅草蔵前 (東京・蔵前)
名前通り、ここはスタイリッシュな雰囲気の都会のカプセルホテルといった感じです。
マイステイズが手掛ける新しい「CUBE」型宿泊施設
MyCUBE by MYSTAYS浅草蔵前 公式ホームページ
ユニークなホテル、MyCUBE by MYSTAYS浅草蔵前をご利用ください。当ホテルの「キューブのお部屋」で、これまでにないタイプの新しいホテルを体験し、世界各国からのお客様との出会いをお楽しみください。
コロナ禍前にライブ遠征で東京へ出るときはよくこのホテルを利用させてもらっていました。
個人的に東京で一番お気に入りのカプセルタイプのホテルです。
[立地・アクセス]
ホテルは都営浅草線の蔵前駅を降りてわずか徒歩1分の場所にあります。

蔵前と聞くとなんだか微妙な立地にも思えますが、実は交通の便が充実しています。
都営浅草線が京成・京急に直通運転をしているので、成田空港・羽田空港の両方向にアクセスできます。
私は羽田空港側から来てチェックイン、翌朝チェックアウトして成田空港へ向かうという使い方をよくやります。
また、2~3分ほど歩けば都営大江戸線の蔵前駅も利用できます。
さらに、JR浅草橋駅へも徒歩10分なのでJR線にも十分にアクセス可能です。
アクセスには直接は関係ありませんが、ホテル名にもある通り浅草へも徒歩15~20分程度です。
私も実際に浅草まで歩いてみましたが、思いのほか近くて驚いてしまいました。

[周辺の利便性(食事・買い物)]
ライブ遠征でさらに一人旅だったりすると、食事はサッと済ませたいものです。
ホテルのすぐ横には「すき家」と「マクドナルド」が並んでいます。
通りを挟んだ向かい側には「日高屋」までありました。
また、コンビニもヤマザキデイリーストアとファミリーマートが近くにあって万全の体制です。
ライブ後遅くに疲れてホテルまで帰ってきても食事に困ることはありません。
[設備(カプセル)]
このカプセルホテルの特徴は「余裕がある」ということです。
その最も象徴的なものが「独立タイプ」のカプセルを使用している点です。
一般的にカプセルホテルと言えば…
壁一面にタコつぼのようにカプセルがギュウギュウにひしめいていたり、
上下二段のカプセルがずらりとどこまでも並んでいたり、
そんな光景を想像してしまうかもしれません。
しかしこのホテルはちょっと違っていて、1人につき1段のとてもゆったりしたカプセルです。
他の客のカプセルに接しているのは背後のたった1面だけで、もちろん上下には誰もいません。
カプセル内部は標準的なものよりもかなり広々としています。
カプセルというよりもちょっとした「小部屋」や「秘密基地」の感じがします。
液晶テレビモニター、電源コンセント、USB電源が小気味よく配置されています。
小物を置いておくちょっとした棚のようなスペースがあるのも地味に便利です。
これまで色々と泊ってきたカプセルの中でかなり「ゆったり感」を感じる造りに思えます。
上方向への広さもあるので、中で余裕をもって着替えをすることができるのうれしいポイントです。
しかもそれぞれのカプセルが余裕をもってフロア内に配置されているので、建物内の圧迫感もさほどありません。
また、カプセル下部には専用の荷物ロッカー(鍵付き)が設けられていてとても便利です。
一般的なカプセルホテルでは、カプセルとロッカー室が離れていることがほとんどですが、
その場合は何か荷物の中から取り出そうとするとその度に行ったり来たりが必要です。
しかし、このホテルでは好きな時に、すぐに荷物を取り出すことができます。
荷物がすぐそばにあるという精神的な安心感もいいですよね。
[設備(バス・トイレ)]
また、カプセルホテルではどうしても手抜きになりがちなバス・トイレ関係も充実しています。
各階には設置されたシャワールームは清潔で広々としていてブース数にも余裕があります。
さらに、シャワーだけでは疲れが取れないよお嘆きの湯舟派の方にも朗報です。
なんと7階と9階にはバスタブ付きのシャワールームが別途設置されています。
アメニティーも充実していたのですが、コロナ禍を受けてか一部有料になってしまったのだけが痛いところ。
個人的に使い捨ての「垢すりタオル」が気に入っていたのですが、この状況下では仕方がありません。
また、トイレに関してもフロア定員に対してかなり余裕があり広々としていました。
[設備(共用スペース・ラウンジ)]
共用スペースとしてフロント階に無料ラウンジスペースが設置されていて、ここで飲食したり仕事をこなすことができます。
とりあえず設置しましたという感じではなく、かなり広々とした余裕のあるゆったりとした共用スペースです。
また、ラウンジの一部が「Book&Cafeコーナー」となっていて、読書やドリンクを楽しむことができます。
ただしこちらのコーナーの利用は有料になるようです。
これらを上手く利用すれば、「清掃でカプセルが利用できない時間帯をどう過ごすか問題」を解決できます。
例えばライブ遠征などで前泊した場合、昼間の時間をゆっくりとホテル内で過ごしてから夕方の開演時間に合わせて外出できます。
この辺りも地味にありがたいポイントです。
次に東京で何かライブを見るときはぜひまた利用させてもらいたいと思います。
[おまけ情報]
このホテルから歩いて5分ほどのところ「蔵前橋」があります
もし夜にファミリーマートまで買い出しに出掛ける場合は、ちょっとだけ足を伸ばしてみてください。
趣きのあるレトロな橋越しに隅田川と対岸にそびえる東京スカイツリーの見事な夜景が楽しめますよ。

まとめ
コロナ禍でホテル業界、特にカプセルホテルは苦しい状況に追い込まれているようです。
なんとかこの状況を持ちこたえて、再び活気と客足が戻ってくることを祈るばかりです。
また、普段は客室型のホテルをしか利用しないという方もおられるかもしれません。
しかし、旅の日程や目的によってはカプセルホテルを利用してみてください。
普段とはまた違った世界のドアを開くことができるかもしれません。