身軽な旅、節約旅の心強い味方の宿と言えば「カプセルホテル」です。
特にライブやコンサートを見に行くだけのような「ライブ遠征」では抜群のコストパフォーマンスを発揮します。
「東京でライブが見たいが、どこも宿泊費が高すぎて手が出ない…」
「目当てにしていた会場近くのホテルが満室だった…」
そんな悩みを解消してくれる可能性があるのがカプセルホテルの存在です。
ただし、「カプセルホテルは狭い」とか「寝れないのではないか?」という声を聞くのも事実です。
確かに、宿泊したことのない人にとっては未知の領域かもしれません。
正直言って、カプセルホテルと言ってもピンからキリまであります。
普通の客室型ホテルに勝るとも劣らないものもあれば、逆にちょっとこれは…と思うものもあります。
そこで今回は、私が実際に泊まってみて「これは良かった!」と思った、とある東京のカプセルホテルをご紹介します。
MyCUBE by MYSTAYS 浅草蔵前 (東京・蔵前)
名前通り、ここはスタイリッシュな雰囲気の都会のカプセルホテルといった感じです。
マイステイズが手掛ける新しい「CUBE」型宿泊施設
MyCUBE by MYSTAYS浅草蔵前 公式ホームページ より
ユニークなホテル、MyCUBE by MYSTAYS浅草蔵前をご利用ください。当ホテルの「キューブのお部屋」で、これまでにないタイプの新しいホテルを体験し、世界各国からのお客様との出会いをお楽しみください。
ライブ遠征で東京へ出るときはよくこのホテルを利用させてもらっています。
個人的に東京で一番お気に入りのカプセルタイプのホテルです。
[立地・アクセス]
実は交通アクセス抜群の蔵前
ホテルは都営浅草線の蔵前駅を降りて、A2出口からわずか徒歩1分の場所にあります。
というか、A2出口を出て右側を見ると、もうホテルの看板が見えています!
蔵前と聞くとなんだか微妙な立地にも思えますが、実は交通の便が充実しています!
特に、都営浅草線が京成・京急に直通運転をしているので、成田空港・羽田空港の両方向にアクセスできるのは最大のメリットです。
私がよく利用するアクセスパターンは
- 【行き】羽田空港に到着して、京急-都営地下鉄直通便で蔵前にイン
- 【帰り】都営地下鉄-京成スカイアクセス線直通便で蔵前からアウトして成田空港へ
というパターンで、もちろんその逆も可能です。
都営浅草線だけでなく、2~3分ほど歩けば都営大江戸線の蔵前駅も利用できます。
また、ホテルの建物のすぐ斜め前が都営バスの「蔵前二丁目」バス停留所なので、うまくバスを乗りこなせると、もっとピンポイントで都内を移動することも可能です。
さらに、JR浅草橋駅へも徒歩10分なのでJR線にも十分にアクセス可能です。
観光地「浅草」へも徒歩圏
ホテル名にもある通り、浅草へも徒歩15分程度です。
私も実際に浅草まで歩いてみましたが、思いのほか近くて驚いてしまいました。
天気の良い日は、厩橋のたもとから隅田川沿いの遊歩道を歩いて浅草まで歩くと、東京スカイツリーがバッチリ見えて、プチ東京観光の気分も味わえます。
また、浅草まで歩いた場合、東京メトロの浅草駅やつくばエクスプレスまで利用可能になりますので、蔵前の持つ交通合アクセスの良さをさらに活かすことができます!
[周辺の利便性(食事・買い物)]
ライブ遠征でさらに一人旅だったりすると、食事はサッと済ませたいものです。
ホテルの隣には「すき家」「マクドナルド」「やよい軒」が3軒ずらりと連続で並んでいます。
私は、この3軒を朝食をいただくためにローテーションでよく利用させてもらいました。
通りを挟んだ向かい側には「日高屋」や「オリジン弁当」まであります。
また、コンビニも「ヤマザキデイリーストア」と「ファミリーマート」が同じ通り沿いに、さらに通りを渡れば「セブンイレブン」もあって、まさに万全の体制です。
ここまで充実していれば、ライブ後遅くに疲れてホテルまで帰ってきても、食事に困ることはありません。
[設備(カプセル)]
中で着替えができるゆったりカプセル
このカプセルホテルの特徴は「余裕がある」ということです。
その最も象徴的なものが「独立タイプ」のカプセルを使用している点です。
一般的にカプセルホテルと言えば…
壁一面にタコつぼのようにカプセルがギュウギュウにひしめいていたり、
上下二段のカプセルがずらりとどこまでも並んでいたり、
そんな光景を想像してしまうかもしれません。
しかしこのホテルはちょっと違っていて、1人につき1段のとてもゆったりしたカプセルです。
他の客のカプセルに接しているのは背後のたった1面だけで、もちろん上下には誰もいません。
カプセル内部は標準的なものよりもかなり広々としています。
カプセルというよりもちょっとした「小部屋」や「秘密基地」の感じがします。
液晶テレビモニター、電源コンセント、USB電源が小気味よく配置されています。
小物を置いておくちょっとした棚のようなスペースがあるのも地味に便利です。
これまで色々と泊ってきたカプセルの中でかなり「ゆったり感」を感じる造りに思えます。
上方向への広さもあるので、中で余裕をもって着替えをすることができるのうれしいポイントです。
しかもそれぞれのカプセルが余裕をもってフロア内に配置されているので、建物内の圧迫感もさほどありません。
荷物ロッカーはカプセルに付属
また、カプセル下部には専用の荷物ロッカー(鍵付き)が設けられていてとても便利です。
一般的なカプセルホテルでは、カプセルとロッカー室が離れていることがほとんどですが、その場合は何か荷物の中から取り出そうとするとその度に行ったり来たりが必要です。
しかし、このホテルでは好きな時に、すぐに荷物を取り出すことができます。
荷物がすぐそばにあるという精神的な安心感もいいですよね。
[設備(バス・トイレ)]
また、カプセルホテルではどうしても手抜きになりがちなバス・トイレ関係も充実しています。
各階には設置されたシャワールームは清潔で広々としていてブース数にも余裕があります。
さらに、シャワーだけでは疲れが取れないよお嘆きの湯舟派の方にも朗報です。
なんと7階と9階にはバスタブ付きのシャワールームが別途設置されています。
アメニティーも充実していたのですが、一部有料になってしまったのだけが痛いところ。
特に、個人的には使い捨ての「垢すりタオル」が大判サイズで気に入っていたのですが…
また、トイレに関してもフロア定員に対してかなり余裕があり広々としていました。
この辺りに関しては、カプセルホテルでよくありがちな「雑居ビルを改装」したようなものではなく、どうやら最初から「カプセルホテル専用」として設計・施工された感じの建物のようなので、様々な部分で余裕のある造りになっているように感じます。
[設備(共用スペース・ラウンジ)]
ゆったり共用ラウンジ
共用スペースとしてフロント階に無料ラウンジスペースが設置されていて、ここで飲食したり仕事をこなすことができます。
とりあえず設置した感じではなく、かなり広々とした余裕のあるゆったりとした共用スペースです。
また、ラウンジの一部が「Book&Cafeコーナー」となっていて、読書やドリンクを楽しめます。
※ただしこちらのカフェコーナーの利用は有料になるようです。
「昼間もホテルに居たい」問題を解決
ラウンジスペースを上手く利用すれば、「清掃でカプセルが利用できない時間帯をどう過ごすか問題」を解決できます。
例えば、ライブ遠征などで前泊した場合、昼間の時間をゆっくりとホテル内で過ごしてから、夕方の開演時間に合わせて外出できます。
【更新情報】
新しく「連泊ECOプラン/ベッドメイク清掃なし」が登場して、連泊の場合は、日中も自分のカプセル内に滞在することができるようになりました!
次に東京で何かライブを見るときは、ぜひまた利用させてもらいたいと思います。
[おまけ情報]
このホテルから歩いて5分ほどのところに「厩橋(うまやばし)」があります。
もし夜にファミリーマートまで買い出しに出掛ける場合は、ちょっとだけ足を伸ばしてみてください。
趣きのあるレトロな橋越しに隅田川と対岸にそびえる東京スカイツリーの見事な夜景が楽しめますよ。
個人的にですが…私は数ある東京の夜景の中で、ここから見る夜景が一番好きです。
まとめ
普段は客室型のホテルをしか利用しないという方もおられるかもしれません。
しかし、旅の日程や目的によってはカプセルホテルを利用してみてください。
そのリーズナブルさと快適さに驚かれることでしょう。
特に、東京でのライブやコンサートに参加する場合は、抜群の便利さとコストパフォーマンスを発揮してくれます!
カプセルホテルでの宿泊が、普段とはまた違った旅の世界のドアを開くことができるかもしれません。