皆さんは旅先での歯磨きをどうしていますか?
もちろんホテルでちゃんと磨いているよという声が聞こえてきそうですが、
ここで言っているのは旅行先の、そのまた「移動中」の歯磨きについてです。
これが意外に頭を悩ませる問題だったりするのです。
今回は、そんな旅行先での歯磨き問題を少しでも解消できる便利な「歯磨き代替グッズ」について考えてみます。
旅の移動中に歯磨きできる場所を見つけるのは結構難しい
旅先の朝は早いものです。
朝食をとって身支度を整えてホテルをチェックアウトすると、そこから観光地を巡ったり長時間乗り物に揺られたりして、次のホテルに辿り着くのは夕方あるいは夜遅くなんてこともよくあります。
この間の「歯磨きの空白時間」は短くて5~6時間、長い場合は10時間以上になることもあります。
私は食事のあとは毎回きちんと歯磨きをしたい派であるため、そんなにも長時間歯磨きができない不快な状態が続くのは、正直言って苦痛なのです!
なのでバッグの中には、常に歯ブラシと歯磨き粉が入っています。
まあライブ遠征などで都市部へ旅行するときはまだなんとかなるのです。
よくデパートなどの大きな商業施設のトイレの洗面所の片隅で、ひっそりと歯磨きしていました。
いつの間にか、「このデパートの3階にある洗面所は歯磨きしやすい」とか、「ここの駅ビルの奥にあるトイレの洗面所は狭くてちょっと難しい」といった、オリジナルの歯磨き対応施設の個人的なリストが出来上がっていました。
求む!広くて快適な洗面所
まあ、それでもデパートや商業施設のトイレなどでの歯磨きは、とにかく広くて適切な場所さえ見つければラッキーなので良いのです。
意外な「コップ」問題
しかし、ここで意外な問題になるのが、「口をゆすぐためのコップ」です。
歯ブラシセットを持ち歩いている人は多いですが、さすがにコップまでは気が回りません。
手のひらをコップ代わりにして器用に水をすくう人もいますが、正直オススメできません…
そんな場合は、コンパクトな折り畳み式のコップを使えば解決します!
シリコン製で、ジャバラ式に折り畳めるものがよく売られています。
また、ケースのフタがそのままコップとしても使える、コンパクトで優れモノの歯ブラシセットもあります。
これなら、出先での歯磨きがワンセットで済んでしまうのでとても楽で便利です。
広くて快適な洗面所を求めて
あと、なんだかよく分かりませんが、飛行機に搭乗する前によく歯を磨きたくなります。
国際線ならまあ分かるのですが、なぜか国内線の短いフライトでも磨きたくなるのです。
羽田空港や成田空港のトイレの洗面所で歯を磨いていると、やはり同じように歯磨きをしている人に出くわしたりして、「おお!お仲間さんよ」と妙な親近感を覚えてしまうことがあります。
ただ、これができるのはある程度広々としたスペースで、洗面台の数が多いトイレ限定です!
洗面台が1~2個程度の標準的なトイレで歯磨きすると確実に迷惑行為なので、さすがに遠慮します。
移動の乗り物の中での歯磨きは難易度が高い!
移動中の乗り物内での歯磨き(ブラッシング)は難しいものがあります。
高速バスのあの狭いトイレはどう考えても無理ですね。
途中休憩のサービスエリアでササっと歯磨きを済ませる人もいるようです。
いずれにしても夜行バスの乗客は、歯磨きは相当苦戦しているのではないでしょうか…
飛行機の機内のトイレは、「国際線仕様」なら大丈夫かもしれません。
一方で、フライト時間が短く、構造的に狭い造りの国内線の機材ではさすがに無理があります。
そこからすると鉄道はまだマシな方かもしれません。
私は、JR九州の特急かもめ885系のトイレは比較的広いので、よく歯磨きをしていました。
新幹線の洗面所も、まあギリギリ歯磨きできそうな感じです。
ただし、列車内の蛇口の水は飲用ではないので、ミネラルウォーターで口をゆすぎます。
いずれにしても、狭くて揺れる、そして、次の利用者を待たせてはならないというプレッシャーのかかる乗り物内での歯磨きは、そもそも難易度が高いものです。
歯磨き代替グッズ(1)「歯磨きガム」
とはいっても、移動中に長時間歯磨きができない状況だけはなんとかしたい!
そこで考えた、現実的な対応のひとつが、「歯磨きガム」を使うことです。
ちなみに、歯磨きの代わりにガムを使うのは、水の使用制限が厳しい潜水艦乗りの方々が実践していた方法なので意外と歴史のある由緒正しい方法かもしれません。
「歯磨き専用」をうたったガムは、以前はカネボウからも発売されていましたが、現在ではロッテだけになってしまいました。
しかしながら、それも最近はあまり市場には出回っていないようで、在庫を見つけるのがひと苦労です。
と思ったら、グリコから新しいタイプの製品が出ているのを発見したのでこれで代替可能!
他にもリカルデントからも似たような製品が出ています。
ただし、これらのガムは、一応「歯磨き」的なことをうたっていますがブラッシングの効果はほとんど無いとのこと。
それでもとりあえず、このガムでも一時しのぎの効果は期待できるかなという感じです。
たとえブラッシングはできなくても、何時間も歯磨きできないよりは何十倍も爽快かと思います!
歯磨き代替グッズ(2)「歯磨きシート」
もうひとつの解決策が「歯磨きシート」と呼ばれる洗浄成分が含まれたウェットシートで歯や口内をぬぐうという方法です。
赤ちゃん用の歯磨きシートを流用するのもひとつの手です。
これなら比較的入手しやすくて、外出先でも使用しやすいタイプです。
指にはめて使用する「指サック型」もあります。
こちらは旅行用だけでなく、災害時の備えとしても便利です。
こういった製品ならば、歯磨きガムよりはブラッシングに近い満足感を得ることができると思います。
もちろん、どうしても正式なブラッシングには及ばない「代用品」ではありますが。
また、使用後に水ですすぐ必要がないというのも嬉しいところです。
ただし、移動中の車内で口の中にシートを突っ込んでぬぐうというのはかなり勇気がいる行動です。
隣の知らない乗客が見たらさぞビックリすることでしょう。
なので現実的にはわざわざトイレまで行って人に見られないようにして使う形になりそうです。
この点では、ガムよりも使用のハードルが高くなってしまいますね。
歯磨き代替グッズ(3) 「マウスウォッシュ」
最も知られていて入手しやすいのは、液体タイプの「マウスウォッシュ(洗口液)」かもしれません。
これについては旅行用に買い揃えるというよりも、自宅で普段の歯磨きの補助として使っている大容量のものを、小分けの容器に移して持って行けばよいので使い回しがききます。
もちろん、、最初から個包装になっている旅行向きの製品も便利です。
こちらは個別ポーションタイプ。
容器は頑丈ですが、旅行の荷物としては多少スペースを取るかも。
さらに、こちらはスティック個包装タイプ。
スペースを取らずに持ち運びは便利ですが、パッケージの破損などにはやや注意です。
ただし、先にご紹介した歯磨きガムや歯磨きシートと同様に、このマウスウォッシュも完全なブラッシングの代わりができるわけではありません。
あくまでも、一時しのぎの歯磨きの「代用品」であることを承知した上での使用ですが、急場しのぎの策としてならば、マウスウォッシュもそれなりに使えそうです。
ただし、液体であることから、他の2つの方法よりも荷物としての取り扱いには注意が必要です。
ガムにしてもシートにしても洗口液にしても、どうしてもそれぞれ一長一短があるようです。
歯磨き代替グッズ(4) 「歯磨きタブレット」
最近よく目にするようになってきたのが「歯磨きタブレット」なるアイテムです。
これは、錠剤のようなものを口の中で噛み砕いて使用するものです。
大きく分けて2つのタイプがあります。
まずは、
・「噛み砕いてそのまま口をゆすぐ」→マウスウォッシュ代わり
・「噛み砕いてから歯ブラシでブラッシング」→歯磨き粉代わり
というように、2通りの使い方ができるというタイプの製品。
有名どころでは、無印良品から発売されています。
レモンフレーバーのものもあります。
次に、もう1つは「噛み砕いた後にそのまま食べられる」タイプの製品です。
こちらは、口をゆすぐ必要が無いので洗面台が確保できない環境で重宝します。
ちゃんと子ども向けの製品もあります。
携帯性の良さという意味で考えると、これら歯磨きタブレットはこれから便利で注目されそうです。
まとめ
旅先での、特に移動中での歯磨きはなかなか難しいものがあります。
もちろん、ブラッシングができる環境であればそれに越したことはないのですが、その環境がない場合は、便利な歯磨き代替グッズを使って、できる限り口の中を快適に保つようにしたいものです。
お口も気分もスッキリして、気持ちよく旅を続けましょう!