皆さんは旅先での歯磨きをどうしていますか?
ここで言うのは旅行中の、さらに「移動中」の歯磨きについてです。
これが意外に頭を悩ませる問題です。
今回は、そんな旅行先での歯磨き問題と、それを少しでも解消できる便利な「歯磨き代替グッズ」について考えてみます。
旅の移動中に歯磨きできる場所を見つけるのは結構難しい
旅先で朝にホテルをチェックアウトして乗り物に揺られ、目的地に辿り着くのは夕方や夜遅く。
この間の「歯磨きの空白時間」は、長い場合は10時間以上にもなります。
求む!広くて快適な洗面所

途中の駅や空港、商業施設のトイレなど広くて適切な洗面所を見つけた場合は、とりあえず歯磨きできるのでラッキー!
ただ、洗面台が1~2個だけ、しかも人がひっきりなしに訪れるトイレが大半で、現実的には歯磨きできない場合も多いのです。
意外な「コップ」問題
もうひとつ意外な問題になるのが「口をゆすぐためのコップ」です。
歯ブラシセットを持ち歩いている人は多いですが、さすがにコップまでは気が回りません。
手のひらをコップ代わりにして器用に水をすくう人もいますが、衛生的にオススメできません…
そんな場合は、ジャバラ式の折り畳み式のコップが便利です。
また、ケースのフタがそのままコップとしても使える、優れモノの歯ブラシセットもあります。
移動の乗り物の中での歯磨きは難易度が高い!
高速バスのあの狭いトイレはかなり難しく、特に夜行バスでの歯磨きは結構な難問です。
飛行機の機内のトイレは、国際線仕様ならともかく飛行時間が短い国内線の機材では厳しい。
鉄道はややマシな方で、新幹線の洗面所ならかろうじて歯磨きできるかどうか…
いずれにせよ、狭くて揺れる、そして次の利用者が待つ、そんな状況での乗り物内での歯磨きは難易度が高いのです。
歯磨き代替グッズ(1)「歯磨きガム」
とはいっても、移動中に長時間歯磨きができない状況だけはなんとかしたい!
そこで考えた、現実的な対応のひとつが、「歯磨きガム」を使うことです。
以前は「歯磨きガム」を名乗った製品がカネボウとロッテから発売されていましたが、現在は事実上廃盤状態です。
初期虫歯対策ガム
そこで、最近登場して来たのが「初期虫歯対策ガム」を名乗るタイプのガムです。
グリコからは「トクホ」の認証を受けた製品が出ています。
他にも、リカルデントからも同じようにトクホの製品が出ています。
ただし、これらのガムは、ブラッシングの効果はそこまで期待できないとのこと。
とはいえ、何時間も歯磨きできないよりは何十倍もマシかと思います!
歯磨き代替グッズ(2)「歯磨きシート」
もうひとつの解決策が「歯磨きシート」と呼ばれる洗浄成分が含まれたウェットシートで歯をぬぐう方法です。
大人用歯磨きシート
携帯用の歯磨きシートは、意外に多くの歯磨き粉メーカーから発売されています。
赤ちゃん用の歯磨きシート
赤ちゃん用の製品は個包装が多いので、大人でも「転用」すれば旅行や外出には好都合です。
「指サック型」のシート
「指サック型」のタイプは、その形状から細かい部分まで磨きやすい造りになっています。
こういった製品ならば、歯磨きガムよりはブラッシングに近い満足感を得ることができると思います。
また、使用後に水ですすぐ必要がないというのも旅先ではありがたいポイントです。
歯磨き代替グッズ(3) 「マウスウォッシュ」
最も知られていて入手しやすいのは、液体タイプの「マウスウォッシュ(洗口液)」かもしれません。
以前にかかりつけの歯科医師さんに相談したところ、

ブラッシングできないときは、うがいをして口の中のpHを整えるだけでも効果がありますよ。
私も忙しいときは、とりあえずマウスウォッシュだけはしますからね。
と教えていただいたことがあります。
スティック個包装タイプ。
かさばらないのでスペースを取らずに、旅行や外出での持ち運びに便利です(私はこれを愛用)。
ポーションタイプ
容器としては頑丈で、取り扱いが容易なため長期の旅行などに向きそうです。
いずれにせよ、歯磨きガムや歯磨きシートと同様にマウスウォッシュも完全なブラッシングの代わりにはなりません。
あくまでも、一時しのぎの歯磨きの「代用品」であることを承知した上での使用です。
ただし、液体であることから、他の2つの方法よりもやや荷物としての取り扱いには注意が必要です。
歯磨き代替グッズ(4) 「歯磨きタブレット」
最近よく目にするようになってきたのが「歯磨きタブレット」なるアイテムです。
これは、錠剤のようなものを口の中で噛み砕いたり舐めたりして使用するものです。
ひとつ二役タイプ
状況に応じて、マウスウォッシュにも歯磨き粉にもなるタイプです。
- 「噛み砕いてそのまま口をゆすぐ」→ マウスウォッシュ代わり
- 「噛み砕いてから歯ブラシでブラッシング」→ 歯磨き粉代わり
有名どころでは、無印良品から発売されています。
舐めてそのまま食べられるタイプ
元々は歯磨きが苦手な乳児・幼児用の製品を、旅行用にも転用できます。
こちらは、口をゆすぐ必要が無いので洗面台が確保できない環境でとても重宝します。
携帯性の良さと手軽さという意味で考えると、今後は歯磨きタブレットは便利で注目されそうです。
どうしてもブラッシングがしたい人向け
歯磨きの「代替手段」を紹介してきましたが、それでも「移動中でもやっぱりきちんとブラッシングがしたい!」という方も多いかもしれません。
すすぎの要らない歯磨き粉
最後に「奥の手」としてご紹介するのが「すすぎの要らない歯磨き粉」です。
これは、本来はうがいができない赤ちゃん用の製品で、ブラッシングをした後にうがい/すすぎ自体がそもそも不要です!
移動中にでどうしてもブラッシングがしたい方に加えて、水や衛生事情が悪い海外を旅行する場合にも活躍するもしれません。
まとめ
旅先での、特に移動中での歯磨きはなかなか難しいものがあります。
もちろん、ブラッシングができる環境であればそれに越したことはありません。
その環境がない場合は、便利な歯磨き代替グッズを使ってできる限り口の中を快適に保つようにしたいものです。
お口も気分もスッキリして、気持ちよく旅を続けましょう!